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編集長コラム「デイビーのひと言」番外編
「『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』はやっぱり!」

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今夏のロボット系映画の大本命といえば、改めていうまでもありませんが、パラマウント ピクチャーズ ジャパンの配給で7月29日(金)からTOHOシネマズ日劇ほかで全国超拡大ロードショーとなる3部作シリーズ完結編の「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」(以下、ダークサイド・ムーン)でしょう。去る6月02日に都内某所の映画館でフッテージ映像特別上映会が行われ、世界初公開となる8分45秒の3D(X-PanD方式)オープニング映像や、5月18日にアメリカのLAパラマウントスタジオ内のパラマウント・シアターで行われたマイケル・ベイ×ジェームズ・キャメロンのトークショー映像(3分15秒)などが披露されました。

まず感想を述べると、「早く全編観たい!!」です。さすがに10分に満たない映像では、ほんの一部しかわからないため、「どうなっとんじゃー!!」とちゃぶ台をひっくり返したいぐらいストーリーがもうメチャクチャ気になる。人類に味方をしていたはずのオプティマス・プライム(以下、オプティマス)らオートボット軍団が人類に決別を告げたり、月面でえらいことが起きていたり、今までのディセプティコンとはちょっと違う雰囲気のトランスフォーマーたちが大量に地球に攻めてきたり、こんな絶望的な状況をどうひっくり返すんだか気がかりで気がかりで仕方がない。もう生殺し状態で逆に観ない方がよかったんじゃないかというのが本音(笑)。本国アメリカで6月29日(現地時間)で封切られた後、日本でも7月の早い段階で試写会が予定されているので、また鑑賞した際にはリポートしたいと思います。

それから3D映像について。これは間違いなくストライクです。実は、キャメロン氏に「マイク、3Dだよ、3D」とプッシュされまくったことから検討を始めたというベイ監督。そんな彼は、1年かけて勉強した末に採用することにしたそうです。それで実際に映像を観てみて、「過去最高の3Dを私が保証します」というだけありました。確実に「アバター」よりも深化した映像になっています。アバターの映像も凄かったのですが、明らかに違う。アバターの背景は完全にCGのみで、ダークサイド・ムーンは実写映像であるというところも影響しているかと思いますが、それにしてもその実写映像とCGのシックリ感たるやものすごい。フッテージ映像を見た時は、「これ、本当にシカゴの街全体を買い取って、撮影のために高層ビルを実際に何棟もぶっ壊したの?」というぐらい強烈でした。公式サイトの動画はもちろん2Dで、それでもかなりハイクオリティだと思いますが、3Dで観た時はCGと実写の周囲の実写映像との境目がわからない。もっと視力のいいとなら見分けられるのかも知れませんが、「実際に高層ビルを真っ二つにするわけがない」という常識から判断して「これはCGだ」とわかるレベルなのです。もう、感覚的には見分けが付きませんでした。

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そうした倒壊するビルなどのCGの自然さもすごいのですが、トランスフォーマーたちの存在感も目を見張ります。光源のズレのなさ、トランスフォーマーたちのボディへの映り込みのリアルさなどは第1作から定評があったのはご存じの方も多いかと思いますが、今回は3Dになったこともあってさらにトランスフォーマーたちの存在感がアップ。今回は新技術「トランスフォーム3D」を利用して撮影し、アバターの3Dスタッフも参加。全体の65%を3Dカメラで撮影し、複雑なシーンは35ミリで撮影した後に3D変換したそうですが、もはや「撮影用にトランスフォーマーたちを本当に作ったのでは?」と疑いたくなります。3Dによる立体感が手伝って、トランスフォーマーたちがそこにいるという質量感や存在感が感じられるのです。

そしてそのトランスフォーマーたちですが、どんなのが出てくるのかという点が、やはりロボタイムズ的に最も気になるところ。要注目なのは、原作アニメでいうところのセイバートロン星に当たるトランスフォーマーたちの故郷の星が描かれるところでしょう。既にオートボットとディセプティコンの陣営に分かれ、星を二分する大戦争が描かれます。地球の乗り物をスキャンして派手なカラーリングをまとったオプティマスらとは異なり、出てくるトランスフォーマーたちはみな地球に落ちてきた直後のオプティマスらのような巨大な金属人間です(ディセプティコン側には超巨大な昆虫タイプなどもいました)。生命体が進化して知性を獲得し、最終的に弱い肉体を捨てて機械の身体を獲得するのに至ったのか、それともトランスフォーマーたちの創造主が自らに似せてデザインしたのかは気になるところです。

続いて、そのトランスフォーマーで、現在の所ダークサイド・ムーンに登場するのが確認できたものを挙げてみましょう。まずはオートボット陣営から。オプティマスとバンブルビーが活躍するのはいうまでもありません。公開中の動画でも2機の激しいアクションを確認できます。第2作のラストで外していましたが、オプティマスは再びツインジェットの飛行装備(タカラトミーの変形フィギアシリーズでは、「ジェットウイングオプティマスプライム」という名称)を備え、空に地上にと大活躍をします。バンブルビーはこれまで公開されている映像を見る限りはこれまでとほぼ同等のようですが、ビークルモードとロボットモードの変形のシームレスさとアクションの激しさ(アクションしながらトランスフォームする)がすごくなっています。ここら辺も、どこら辺まで実車で撮影していて、どこからCGなのかわからないのが観られるはずです。

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そのほか、アイアンハイド、ラチェットの第1作からのメンバーに加え、第2作からのサイドスワイプも確認。ただし、サイドスワイプはロボットモードではなく、コルベット・スティングレー・コンセプトモデルに変形したビークルモードのみが動画で確認できています。あと、赤いスポーツカー(フェラーリ458イタリアといわれていますが、詳細は未確認)もいます。さらに月に墜落した宇宙船の中には、前作で名前だけ出てきたセンチネル・プライムが眠っているようです(動画で確認可能)。

一方のディセプティコン側は、直接フッテージ映像や動画では確認できなかったのですが、メガトロンがタンカートラック(日本風にいえばタンクローリー)から変形する形で登場するようです。F-22ラプターに変形するスタースクリームは、フッテージ映像で確認できました。そして片腕が砲になっている赤いひとつ目がショックウェーブで、動画でもアップで出てきます。さらに、動画には鳥型に変形するレーザービークも出てきます。オートボットもディセプティコンもまだまだいるようなので、また情報が集まってきたらお伝えしたいと思います。

最後はわかる範囲内のストーリーについて。前述したようにトランスフォーマーたちの故郷の星での戦いが描かれるわけですが、この戦争はオプティマス・プライムのナレーションによれば、オートボット側がかなり劣勢な状況のようです。それをひっくり返すべく、1隻のオートボット陣営の宇宙船が使命を帯びて飛び立ちます。が、星を脱出する際に追撃を受けて被弾してしまい、「希望は潰えた」ようなのですが、それがはるばる太陽系までやって来てなんと月に落下するわけです。公式サイトで公開されている動画冒頭の墜落シーンがそれです。そして、アポロ計画を含む米ソの宇宙軍拡競争は、実はその宇宙船を調査することが真の狙いだった、という設定なのです。

しかし、この40年前の月での調査をアメリカ政府はオプティマスらに隠していました。それが発覚し、オプティマスは「人類の大きな過ちだ」と述べます。どうやら隠していたせいで、大挙して侵略者たち(同じディセプティコンでも、メガトロンたちとはどうやら異なるショックウェーブら一派の模様)がやってくることになり、人類は大打撃を受けてしまうのです。オプティマスは「我々の友好はおしまいだ」とし、「人類はひとつとなって、人間だけで戦うのだ」ということを告げます。そこで、レノックス大尉や副官のエップス軍曹らが空挺作戦を展開したりするようですが、はたしてオプティマスらオートボットに見限られた人類が、ディセプティコンに対抗できるのかどうか。そもそも、本当にオートボットたちに見捨てられてしまうのか? 希望はあるようなのですが、それがどのようなものなのか……? というわけで、また続報をお届けしたいと思うので、楽しみにお待ちください。

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